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doubletデザイナー 井野将之 インタビュー

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2013年度に入賞し、2016年3月に支援プログラムを終えたダブレットの井野さん。この三年間で、ストリートをベースとしたブランドカラーをしっかりと認知させつつ、国内外のセレクトショップでの取り扱いも安定。ブランドはすでに新しい段階に入ろうとしている。支援プログラムを受けたことでデザイナーやブランドにどのような変化が起こり、これからどのように進もうとしているのか、話を聞いた。

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PHOTO:Hiroyuki Takashima

ファッション大賞に応募したきっかけを教えてください。

ブランドを始めて1年目の頃、合同展で隣のブースで知り合ったTAAKKの森川さん(井野さんと同じく2013年~2016年まで支援を受けた)に聞いてファッション大賞のことを知りました。その頃はまだブランド2シーズン目でなかなか事業がうまくいかず、ブランドを継続していくためにも、支援してもらえたらと思い応募しました。自分自身、何かを掴みたかった頃でもあったので、コンクールに参加することで当時の状況に変化がつけられるかなとも思いました。

プロ部門の支援を受けて、良かったと思うことを聞かせてください。

ブランドの知名度がない状況だったので、色々な人にまずは知ってもらう機会を作る、ということが大切だと感じていました。だから展示会費の一部をサポートしてもらえた事は大きいです。展示会費をサポートしてもらえるということは、同じ予算で2回行えるわけですから。IFFや、渋谷ヒカリエのキューブやコートといったスペースを、ファッションウィーク中に使わせてもらったことも効果的でした。すぐにオーダーがつくことはなかったのですが、ファッション業界の方々に見てもらう機会は確実に増えました。媒体で紹介してもらえたり。そしてタイミング的にも一番効果的だったと思うのが、昨年10月のヒカリエ・ホールAでのジョイントショーに参加したことです。そろそろ展示会ともインスタレーションとも違う表現で、お披露目する機会が欲しかったので貴重なタイミングでした。ファッションウィーク期間中にショーを行えたというのは、その後の反響も含めて非常に嬉しかったし、ブランドだけの力ではできないことでしたね。

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doublet 2014 SS EXHIBITION at 渋谷ヒカリエCUBE

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doublet 2016 SS EXHIBITION at 渋谷ヒカリエCOURT

ジョイントショーに関して、もう少し聞かせてください。

毎シーズンモデル撮影をしていますが、純粋に撮影中のモデルが着て動いている姿をもっと多くの人に見てもらいたいという欲求があります。本当にナチュラルでかっこいいんです。写真での日常を切り取った表現は大好きなのですが、動いているモデルのそのライブ感がとても良いのです。その感覚を取り扱ってくれるショップ、そしてそれを買ってくれるお客様にもっと伝えることが出来ればと思ってのショー参加でした。

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2015.10月の渋谷ヒカリエでのジョイントSHOW

2015.10月の渋谷ヒカリエでのジョイントSHOW -MOVIE-

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SHOWが終わるとバックヤードにバイヤーが集まり、スケボーbagが大人気!

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渋谷西武B館でのポップアップショップの様子。ポップコーンのパッケージにはTシャツが入っている。

ここ2~3シーズンのコレクションでは、ブランドアイコンになりそうなインパクトのあるテクニックやアイテムが見られましたね。

アイコンとまでは考えていないです。自分が作りたいと思ったものと工場さんとの技術が重なったときに生まれただけものですから。とはいえ周囲からの反応も良く、そのテクニックを使って、ISETAN NUMBER TWENTY-ONEとのコラボレーションシューズや、渋谷西武百貨店メンズ館のスターウォーズとのコラボレーションアイテムも作ることができましたね。そういう取り組みは、今後も大事にしていきたいと思っています。

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ISETAN NUMBER TWENTY-ONE COLLABORATION

今後の活動についてはどう考えていますか?

まずは売上げを伸ばすこと、そしてショーを行うこと。ブランドを支えてくれているパタンナーなどのスタッフを社員として雇えるような環境を整えてから、ショーをやりたいですね。スタッフは何者にも代えがたい存在ですから。あと何より、ショーはみんなでやったほうが楽しいと思うんですよね。一歩一歩みんなでステップアップしていきたい。自分の中に将来に関しての順番みたいなものがあって、それを間違えてしまうと途中で行き止まりが出て来てしまうと思っています。そうならないために、ひとつずつ目標をクリアして、進んでいきたいです。

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doublet 2016-17 AW COLLECTION

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doublet 2016-17 AW COLLECTION

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doublet 2016-17 AW COLLECTION

PROFILE

井野将之 Masayuki Ino
東京モード学園卒業。企業デザイナーとして経験を積んだ後、ミハラ ヤスヒロにて靴・アクセサリーの企画生産を務めた。その後、パタンナー村上高士とともに、「ダブレット(doublet)」を立ち上げた。
official site:http://doublet-jp.com/
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TEXT : 横山沙織 Saori Yokoyama
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